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石川県の北部にあたる日本海に突き出た能登半島のつけ根部分、『口能登(くちのと)』と呼ばれるエリアに見砂酒造はあります。この蔵が位置する羽咋郡宝達志水町(ほうだつしみずまち)は『沸き出ずる清水の町』とされ、町の東部には長く信仰の対象である能登半島の最高峰、霊峰・宝達山がそびえ、これを源とする豊かで清冽な伏流水に恵まれています。また、西部の日本海沿岸には千里浜海岸など砂丘地が広がり、山川そして海が織り成す地形となっています。さらに冬にもなれば、雪の舞う寒風が吹きすさぶ大変厳しい寒さが訪れます。
1960年(昭和35年)、明治時代に創業した羽咋市の疋島酒造、第2次世界大戦前に創業した旧志雄町の見砂合資、江戸末期に創業した旧志賀町の加茂野酒造の能登地域の小さな3つの蔵元が合併し、新たに見砂酒造としてのスタートを切りました。さらにその2年後の1962年(昭和37年)には、同じく能登の酒蔵である、江戸時代・慶応年間に創業した旧中島町の山本酒造と、明治時代創業の旧冨来町にあった松田酒造が見砂酒造と合併し、同時期に旧押水町の地へ移転を果たします。ここにはかつて、現在は国の天然記念物に指定され、絶滅の危機に瀕している幻の鳥『朱鷺』が多く群れたと伝えられており、その自然環境と水の良さを求めた結果の転地となりました。
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