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明治時代から昭和20年代まで、鳥取県の奨励品種として、酒造好適米である『強力(ごうりき)』は盛んに栽培されていました。しかしながらこの『強力』は、丈が高くて米粒が大きいために倒れやすく、一反あたりの収穫量が少ないなど、『強力を育てるのは暴れ馬を乗りこなすようなもの』とまで言われて、いつしか姿を消していきます。
中川酒造では『先人が残した幻の地元特有の酒米を使って地酒を造りたい』という強い思いから、鳥取大学農学部にわずかに保存されていた種子を探しあて、県の農業試験場や契約農家の協力のもと、ついに1988年(昭和63年)、見事にその栽培を復活させます。
1989年(平成元年)には、地元産の米にこだわって醸された地酒ブランド『いなば鶴』が誕生。『強力』を用いた『純米大吟醸 いなば鶴 強力』も翌年より発売されました。その後、この復活した『強力』を用いた清酒は、2006年(平成18年)から2年連続での全国新酒鑑評会で金賞の栄誉に輝いています。
中川酒造では、地酒の原点に立ち返り、鳥取らしさを追求したていねいな酒造りを続けています。
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