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常用漢字の中には『くら』と読む漢字がいくつかあります。それらは同じ意味合いで使われているようですが、実際は少しずつ異なったニュアンスが含まれています。
『倉』という漢字は、穀物をしまっておく高床式の倉庫の象形だとされています。具体的な高床式倉庫の例としては、木材を井げたに合わせて積み上げ、まわりの壁にした『校倉造り(あぜくらづくり)』があり、そのなかで奈良時代に建てられた『正倉院』は非常に有名です。
こうした成り立ちのとおり、『倉』という漢字は『穀物を入れるところ』という基本的な意味を持っています。
これに対して『蔵』は、『倉』と同様に『しまっておく』といった意味がありますが、『かくす、ひそむ、ふかい』というトーンも含んでいます。それは文字の象形からも明らかで、草がぼうぼうとしげっている意味の『茂』と、目を見張る意味の『臣』で構成されており、つまり『大切なものを草むらの中に隠し、上から見えないように草を覆いかぶせ、さらに大きく目を見開いて見張っている』という様子がこの『蔵』に表れています。ですから『倉』とは若干異なり、『物をしまい込むところ、蓄えるところ』といった意味があります。
その他にも、『庫』は『兵車をしまうところ』あるいは『文書をしまうところ』、『府』については財産など『庫』よりも『立派なものをしまうところ』という意味があり、そこから『政府』『官府』といった熟語にもある通り、『重要なものが集まるところ』つまり『司』『役所』といった意味も含まれています。
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